こんにちは,英語科の野口です。
「勉強しなければいけないのに,つい関係のないことをしてしまう。」
「せっかくの空いている時間をだらだらと過ごして無駄にしてしまった。」
そのように感じた時,「機会費用」という言葉を意識するのがオススメです。

機会費用とは,ウィキペディアで検索すると次のように説明されます。
“機会費用とは,時間の使用・消費の有益性・効率性にまつわる経済学上の概念であり,複数ある選択肢の内,同一期間中に最大利益を生む選択肢とそれ以外の選択肢との利益の差のこと。”
例えば,あなたが1日に4時間ゲームをしたとします。
もしあなたが,その4時間を使って時給1,000円のアルバイトをしていたら,4,000円を稼ぐことができます。この4,000円こそが機会費用です。

つまり,何かをすることを選択肢した際,選択しなかった他の選択肢を行なった場合に得られたであろう利益が機会費用ということです。
機会費用は,お金だけのことを表しているわけではありません。
あなたがゲームをするという選択をした場合,あなたは同時に勉強する時間を失うことになります。
何かを選ぶということは,何かを捨てるということです。
だらだらと過ごした1時間も,勉強して過ごした1時間も,同じ1時間です。
しかし,そこから生まれてくる利益は全く別のものになってくるはずです。

私のことでいうと,何もしない時間が「もったいない」という感覚は,高校生の受験勉強の時に養われました。
当時は機会費用という言葉を知りませんでしたが,自分の考え方がここにあったのかと思いました。それ以来,社会人になってからも空き時間を有効に使おうと意識しています。
もちろん,すべてを勉強に当てなさいと言いたいのではありません。
時間は有限であり,昨日は戻ってこないのだから,自覚的に時間を使おうということです。
体調にも気を遣う時期です。体調が悪い時は無理して1時間粘るよりも,1時間多く睡眠を取ってまた明日頑張りましょう。これだって利益を最大に考えているわけです。
あまり時間を上手く使えていない,だらだらと過ごしていると感じている生徒は,
機会費用という言葉を意識して生活するのがオススメです。



