はじめまして。英語科の山田です。
みなさんは、クイックレスポンス(=quick response)という言葉をご存知でしょうか。
もともとは80年代のアメリカの製造業において、製造から納品までを速やか(=quick)に行い、高まる需要にどんどん応えよう(=response)という経営方針として打ち出された言葉でした。
それが現在では、ビジネスや日常のコミュニケーションでの思いやりや効率性を表すキーワードとして世界に広まったといわれています。
(ちなみに携帯などで読み取れるQRコードもQuick Responseの頭文字です)

さてこのクイックレスポンス。
実は英語力を飛躍的に伸ばす鍵でもあるのです。
英語力の源である語彙。
試験中に単語の意味を迷ったり、英作文を書こうとして
「この表現で大丈夫だっけ…?」
と確信が持てないことはないでしょうか?
英語を使うあらゆる場面において、語彙は瞬時に意味が引き出せないと使い物になりません
(少なくとも制限時間のある試験においては)
それがナチュラルスピードでのリスニング・スピーキングともなれば、入ってくる音を瞬時に処理できなければコミュニケーションが成り立たなくなります(結果、多くのチャンスを逃す羽目に…)

これから生徒の皆さんは「英語を使って学ぶ」機会が増えるかと思いますが、そこでは書かれている内容、相手が発した言葉を瞬時に理解・要約することが求められます。
もちろん「読む」「書く」「聞く」「話す」全てにおいてです。
つまり、いわゆる「4技能に対応できる英語力」とは、クイックレスポンスができる英語力に他ならないということです。
もちろんこの力は一朝一夕では到底身につかず、日頃からスピードを意識した音読トレーニングを継続する必要があります。
そこでアカデミーではほぼ毎朝、語彙のクイックレスポンスチェックを行っています。
☝8月29日の朝の音読の風景です。画像クリックで音声が再生できます
朝だけではなく、夜点呼の時にも生徒の代表者が前に出て、全体を先導して音読をしています。
今では自発的に全員の前で音読する者も現れるほどです。
音と意味のリンクにこだわり続けて、4ヶ月ほど経った今、生徒の成長に私自身も驚くばかりです。
やはり言語である以上、音と瞬発力を身につけた学生は伸びが違います。
やればやるほど力になり、それが次のモチベーションにつながっていくという好循環。
これに乗った者は、たとえ放っておいても爆発的に伸びていきます。
泣いても笑っても、残り半年。
大学合格後も役に立つ一生モノの英語力を、どんどんつけていきたいと思います。
(英語科主任 山田)




