福岡大学講評
問題数や問題の難易度は例年並みであまり変化はない。
久留米大学講評
問題数は大問3題で例年に比べ少なくなっているが、難易度はここ数年並みで解きやすい問題ばかりである。ただ、大問1番の(3)は間違いやすい問題である。
条件1~3の電池ボルタ型電池でHよりイオン化傾向が大きい金属が負極となってe-を放出し、溶液中のH+がe-を受け取ってH2ガスが発生するのだが、(3)の電池をダニエル型電池として
-)Al → Al3++ 3e-
+)Ni2++ 2e- → Ni
と考え、起電力を1.68-0.26=1.42(V)としたくなるが、正極の反応は2H++2e- → H2で電極BのNiは単なる導体でPtと変わらない。
従ってこの場合の起電力は条件1の電池と同じで1.68(V)となる。
(後藤 正男)



